市指定史跡
「第16代島津義久は、薩摩、大隅、日向3州の菩提寺を考え、自分の名前「龍伯」の一字「龍」をとって寺号とし、それぞれ、薩摩国出水郷に龍光寺、大隅国国分郷に龍昌寺、日向国高岡郷に龍福寺を創建しました。 龍福寺は、鹿児島の福昌寺の末寺で、山号を「高岳山」、寺号を「龍福寺」と称し、慶長5年(1600年)に創建されました。 現在の龍福寺墓園は、日州高岡郷の菩提寺、龍福寺の境内跡で、この入口に仁王像が安置されています。 この仁王像は、江戸時代の高岡の豪商、横山勘兵衛の寄進といわれ、寺の守護神として配されましたが、廃仏毀釈によって首、手を折られました。しかし、幸いなことに篤志家によって修復され、現在に至っています。 仁王像は、口を開いた像を「金剛」といい「阿像」、口を閉じた像を「力士」といい「吽像」と呼びます。」 教育委員会 |