称専寺の庚申塔

2006.07.30

児湯郡高鍋町大字高鍋町




「この自然石の石塔は庚申塔と呼ばれ、高鍋町内にも数ヶ所あります。室町時代には健康長寿を祈念する「庚申待ち」という講が結ばれ延命招福を祈念して建立が始まり、江戸時代には全国各地でそれが盛んになり、講中の人の融和団結が図られ、村民の連帯につながったと言われています。
 色々な形のものがあり、自然石のものは江戸後期のものが多い。「歴史散歩辞典」より。
 この石塔は、昔は松原町、上町、中町にそれぞれありましたが、たびたびの火災などのため位置も変わり、いつの頃か現在の称尊寺境内のかたすみに移されたと伝えられています。このたび、あまりにも庭の隅だということで、現地に遷地移転されました。
 石碑に書かれているのは右端より次のとおりです。
一、庚申尊 安政七年庚申年五月 松原町若者中
二、猿田彦大神 天保九戊戌年 五月吉日
三、庚申尊 文政元年寅歳 初秋吉日上町中
四、梵字 庚申尊 文化十癸酉天 十一月吉日若連中
五、庚申尊 嘉永三年」

高鍋町教育委員会
高鍋町文化財保存調査委員会