春日神社の青面金剛

2012.04.29

都城市高城町大井手 春日




春日神社 市指定史跡
「祭神は、天児屋根命、経津主神、建甕槌命、姫大神の四柱。創建は、社伝によれば村上天皇の天徳二年(958)とありますが、これより少し後と思われます。この地方は、古くは島津荘三俣院とよばれ、大宰府の役人であった平季基が拓いて、万寿三年(1026)ごろ、藤原頼道に寄進し、近衛関白領になりました。藤原氏は、氏神である奈良の春日神社を、三俣院の総鎮守としてここに祀り、別当寺として天台宗東竜寺を建てました。それは承暦二年(1078)ごろと推定されています。
 天文元年(1532)島津忠朝・北郷忠相が伊東方の高城々主八代長門守を攻めたとき、この神社から白鳥二羽が飛び立ったので、島津方の士気大いにあがり大勝したので、その後島津氏はこの神社を尊崇したということです。
 境内には、当地方最大の南北朝末か室町初期のものと思われる石造宝塔二基と、安政年間に建てられた由緒碑があります。また鳥居脇には、天正年間の石仏や、古い六地蔵も残っています。なお社殿には、文禄五年(1598)前関白近衛信輔の書いた『春日宮』の扁額があります。
 例祭は、春三月八日、夏七月八日、秋十一月二十六日、大祭十二月八日で、夏祭りの六月灯はたいへん賑わい、春の矢祭りは珍しいものです。」

昭和六十年十二月八日
春日神社 氏子一同
春日神社鳥居脇の石造物

後列左端は、邪鬼を踏みつけている青面金剛か

背面、「宝永・・」の文字が見えます(1704〜1710)

六地蔵塔

不動明王

不明

階段を上ると

社殿