祗園原古墳群の案内
「新田原古墳群は新富町大字新田から西都市右松にある国指定史跡です。
その分布は一ツ瀬川左岸台地上で、4つの地区に集中しているため、それぞれ塚原古墳群、石船古墳群、山之坊古墳群、祗園原古墳群と呼んでいます。
祗園原古墳群には前方後円墳14基、方墳1基、円墳139基の合計154基の古墳があり、古墳の多くは6世紀(古墳時代後期)に造られています。
発掘調査はあまり行われていませんが、平成9年度から始まった百足塚古墳の調査では周溝(古墳のまわりの堀)に転落していた埴輪が多数発見され、宮崎県でもめずらしい人物、鳥形、家形、柵形などの埴輪が復元されています。
平成4年度にはBグループで円墳の周溝から地下式横穴墓や馬の埋葬穴などが発見されています。
52号墳から発見された大刀の単龍環状柄頭は当時の中央政権から配布された威信具(権力を表したもの)でしょう。
祗園原古墳群の前方後円墳の多くは6世紀において日向地方最大であり、当時の首長達の墓であろうと考えられています。」
平成15年3月31日
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