特攻艇「震洋」格納壕跡
「この壕は、旧日本海軍の水上特攻艇『震洋』を格納していた所である。
震洋隊は、昭和19年から20年にかけて146部隊編成され、主に日本の太平洋沿岸並びに南方海域に配備され、出動するために待機していた。
土々呂には、昭和20年5月に第48部隊と第116部隊が配備され、第116部隊磯野隊は名水小学校を基地にして、出撃命令に備えて待機していた。
海岸には待機壕とも言える格納壕が掘られ、幅・高さとも3m、深さ30mあり、中に線路が敷かれていた。
特攻艇『震洋』は、船体はベニヤ板製で、自動車のエンジン2基を動力とし、艇首には250キロ(300キロ)爆弾を搭載、敵艦に体当たり攻撃によって撃沈するのが目的とされた。隊員たちは、土々呂の港湾で大きな機帆船を仮想敵艦として、フルスピードで体当たりする訓練をしたり、港外での訓練や艇の整備をし待機していたのである。」
赤水町 |