虚空蔵島の亜熱帯植物群 国指定天然記念物
「周囲約1キロメートル。周囲は岩塊に囲まれ、中央は八十メートルくらいの丘になっている。
温暖多雨の気象条件にめぐまれ、モクタチバナを優先種とす百三十余種の植物を育成する亜熱帯植物の自然植生を生み出した。なかでもフカノキはこの島が北限である。
現在は防波堤により陸続きとなっているが、築堤以前は孤立した島であり、干潮時にのみ陸続きとなり、人が渡れたと言われている。
また一六三九(寛永十六)年飫肥藩三代藩主伊東祐久の夫人の勧請により虚空蔵菩薩がまつられたことにより、地理的条件に宗教的条件が重なって亜熱帯植物群が保護されたと考えられる。」
平成十三年三月三十日 |