花菖蒲園

2023.05.15

宮崎市阿波岐原町




花菖蒲の由来
「花菖蒲の育種改良が盛んになったのは、今から約1100年前、江戸時代の後期寛政年間(1790〜1800)ごろからです。特に精魂を傾けたのは、花菖蒲の父といわれる幕府の旗本、松平左金吾(菖翁)で、野外むきの群生美がすばらしい江戸系花菖蒲をつくり、わが国花菖蒲発展の基礎をつくりあげたのです。
 その後天保年間(1832〜1843)に肥後藩主細川斉護候は、江戸参勤の折、菖翁に花菖蒲の分譲を懇願し、『花連』(のち満月会)に、室内で観賞する鉢づくりとして品種改良させ門外不出の厳しい掟のもとに秘蔵の肥後系花菖蒲をつくったのです。これを広く一般に普及させたのは 昭和のはじめ横浜で象芳園を開業した西田信常(満月会)などによるものです。
 同じ天保年間に伊勢松阪において紀州藩士吉井完五郎も独自で品種改良を行い肥後系の男性的な花菖蒲とは対照的、優美な姿で女性的な伊勢系の花菖蒲をつくったのです。このようにして江戸時代に武士階級において品種改良された花菖蒲はやがて私どもの間でも栽培されるようになったのです。
 このように日本の園芸文化の歴史を知るうえでたいへん貴重な存在といえる花菖蒲を市の花として昭和43年9月21日指定し毎年5月下旬から6月上旬にかけてはなしようぶまつりを開催しております。
園内の4300平方メートルに江戸系を中心として約160種20万本が植えられており心豊かに観賞することができます。」
今季初

これから




以上 2023.05.15撮影


今日は雨




以上 2023.05,18撮影