今町一里塚 国指定史跡
「一里塚は江戸時代の街道一里(約四キロメートル)ごとに設けられた道しるべである。これは十七世紀の初めに徳川幕府が、江戸日本橋を起点に東海道などの主街道に築いたのが始まりといわれる。薩摩藩では十七世紀の前半に設けられたようである。
今町の一里塚は、今町街道と呼ばれた都城・末吉・松山・志布志を結ぶ道筋(現国道二六九号線)にある。
この街道は上使(幕府巡検使一行の、薩摩藩から飫肥藩への通り道にもなっており、昭和十年頃まで緑の松並木が続く美しい光景をかもしだしていた。その街道の両側に土盛のように残されていたこの塚が、指定を受け保存されることとなった。現在はその松並木もなくなっているがこの塚だけは残っており、一里塚としては九州で唯一の国指定史跡となっている。」
都城市教育委員会 |