旧吉松家住宅

2007.12.23

宮崎県串間市大字西方5509-イ

国指定重要文化財
主屋、外蔵、内蔵、物置、門及び石塀





旧吉松家住宅
「旧吉松家住宅は、明治から昭和時代にかけての串間の政治・経済に大きく貢献した吉松氏によって大正年間に建築されました。旧志布志街道沿いにあって、威風堂々とした趣きを持つ石塀と表門、当時の繁栄をうかがわせる二棟の白壁土蔵、大規模な中に接客空間・生活空間・茶室風離れ等を機能的に配し、随所に高度の建築技術、高質の建築材料を見せる主屋、これらの建築物がバランス良く配置され、良好な状態で今日にまで伝えられてきました。優れた近代和風建築の粋と、旧吉松家住宅でのみ味わえる風情をゆっくりとご堪能ください。」
国指定重要文化財になった「旧吉松家住宅」を訪れました
市役所に駐車して、裏門から入れるようになっています

外蔵

主屋

台所

内庭

串間神社の神楽面10面(市指定文化財)
「10面のうちには文明十一年(1479)の銘が見られる面もあり、古くから神楽が舞われていたことが分かります。昭和のはじめ頃までは毎月12月14日、旧六ケ村の神職40余名が串間神社の社殿で、神舞祭を徹夜で行っていました。」

竹林板戸絵
「この板戸絵は、大正10〜11年にかけて絵師の今井玉芳(当時、鹿児島在住)が描いたものです。春の竹林にスズメの遊ぶ姿を三方全面に配置する構図の大胆さの一方で、きめ細かな描写と鮮やかな色彩による生き生きとした竹林のようすを堪能することができます。
 住宅が建てられた年から翌年にかけて、玉芳は2回に分けて板戸絵を描くために来訪しており、ここに寝泊りしながら仕事をしたと言われています。
 表玄関を開くことはあまりなかったことなどから、85年を過ぎた今でも当時の状態を保っています。」