八王子神社の庚申塔

2014.08.24

小林市真方 杉園




庚申塔 由来
「庚申とは、古くは平安時代の頃から始まった信仰で、六十日に一度回ってくる庚申の夜、三尸という虫が睡眠中に身体から抜け出して、その人の悪行を天帝に伝えるため寿命が縮まるというものです。そこで天帝に告げ口されないよう、一晩中語り明かすのが庚申待です。またこれを祈念して各地で庚申塔が建てられるようになりました。
 この庚申塔は江戸時代中期、延亭二年(1745)に造られたもので、以前は八王子神社参道を下って百八十メートルほど先の辻に建てられていましたが、工事のため平成十年に境内に遷されました。」

平成十一年三月三十日
小林市教育委員会
八王子神社入口

庚申塔

延享二乙丑季(1745)

側面

左:サク(勢至菩薩)、中央:キリーク(阿弥陀如来)、右:サ(観音菩薩)