川南湿原の整備
「国指定定天然記念物川南湿原植物群落は、平成5年頃には新橋溜池の陸化と湿原本体の乾燥化が進んで滅失の危機にさらされました。そこで、川南町では、気象観測と地下水位観測を平成7年度から開始し、平成10年度に@気象観測A地下水動態調査B植生調査C動物調査を行い、平成11年度には航空測量による500分の1現況図を作成しました。平成13年度には整備基本計画を策定し、平成14年度には整備実施計画を策定、平成15年度には整備実施設計図を作成しました。
整備計画では、昭和20年代の湿原発見当時の姿になるべく近づけることを目標にし、その上で一般に開放できる公園整備を並行して行うことが決められました。そこでは、湿原に負担のかかる工事については、冬期に行うこととすることや、遊歩道等の材料に関しても、湿原に負担のかからない材料を使用して、極力環境に影響のないように配慮しています。
平成10・11・14・16〜21年度は、国庫補助事業として国・県の補助及び指導・助言を得て事業を推進しました。」 |