大御神社
2006.07.22
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日向市大字日知屋
本殿・幣殿・拝殿
国登録文化財
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日向のお伊勢さま
大御神社御由緒並に沿革
御祭神 天照大御神
「大御神社は、皇祖天照大御神を御祭神とする古社で、創建の年月は詳らかではないが当社に伝わる『神明記』その他の古文書によれば往古皇大御神 日向の国高千穂に皇孫ニニギノミコトを天降し給うた節、尊は当地を御通過遊ばされ、千畳敷の磐石にてこれより絶景の大海原を眺望され、皇祖天照大御神をお祭りして平安を祈念されたと伝えられ、後世此の御殿の霊石の在りし所に一宇を建て皇大御神を勧請し村中の鎮守と崇敬し奉ると言う。
また神武天皇御東征の砌、大鯨を退治された御鉾を建てられたことから、鉾島が細島に転じたと伝えられているが、天皇はこの時伊勢ヶ浜(脇の浜)から港に入られ、皇大御神を奉斎する御殿(現在の大御神社)に武運長久と航海安全を御祈願されたと伝えられ、大御神社の西に横たわる櫛の山と東に隆起する米の山は神武天皇の先鋒の天櫛津大久米命の名に因むものであると言う。その後当社は日知屋城主伊東氏ら歴代城主はもちろん、延岡城主幕領代官等に尊崇され、地方の民も「日向のお伊勢さま」と呼んで崇敬し且親しんできたのである。
最近ことに御神徳を慕って県内外の参拝者が激増している。
大御神社の社名は天照大御神の大御をいただいて社名としたと伝えられている。
現在の御社殿の改築は昭和13年に完成し資材は高千穂地方の神社の境内木が使用されている。」 |
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大亀・小亀のいわれ
「大御神社の東、日知屋城跡との中間の海に、大亀・小亀そっくりの形をした亀岩と呼ばれる岩が並んでいます。
この大亀・小亀の岩は、その昔、日知屋城が、敵軍の奇襲をうけて苦戦になると城主や家臣等を背に乗せ、沖合に出て泳ぎ廻り、海から攻撃されると遠くの陸上に乗せて行き危難を救い、日知屋城は、難攻不落を誇ったという伝説のいわであります。
後世、この縁起に因みてこの岩は長寿の亀岩、災難除けの亀岩と多くの人から珍重されてまいりました。」
大御神社社務所
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大御神社周辺の「さざれ石」学名 庵川礫岩
「この巨石(神座)は、国家君が代に歌われているさざれ石です。
今から約2千万年前、この辺りは広範囲にわたり浅い海岸平野で、大陸から流れる大量の礫(石ころ)が、その河口附近にたまって、粘土・砂などにまじり、長い年月の間に大きな固まりとなりました。これが神社周辺のさざれ石です。
その後、尾鈴山の火山活動により海から陸の方へ火砕流がながれ、礫岩層の上を覆うと同時に堆積しました。これを柱条節理(溶結凝灰岩)といいます。
神座附近の海岸では、火砕流と礫岩の境、さらに火砕流が礫岩を巻き込んだものと混在したところも見られます。
はるか悠久の歴史に思いをはせつつ、すさまじい地球のエネルギーをご覧下さい。」
大御神社
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