妙国寺庭園
国指定文化財
「妙国寺は南北朝時代の康永元年(1342年)に薩摩阿闍梨日叡上人が開山したと伝えられている。
本堂の南側に位置する庭園は、背後に聳える米ノ山や周辺の丘陵から醸し出される良好な自然景観を巧みに利用しながら池や中島それに築山、木橋などの工作物を加えて仏法の世界を表現しているとも云われる。
一方、築造時期については本堂が建立された江戸時代の宝暦6年(1756)とする説や開山当時には既に現在の基礎となる庭園が造られていたとみる説などがあって明らかではないが、造園手法には中世以来の伝統が色濃く残されている。
なお、明治元年(1868)に大修理が施され、更に昭和48年と昭和53年にも修理・修復が行われており、県内唯一の国指定名勝庭園として市民をはじめ各方面からの注目を集めている。」
昭和61年3月吉日
日向市教育委員会 |