自然石塔婆
「凝灰岩、山形の自然石、地上152p、地面に接する部分の幅113p、卍の上での幅は76p、厚さは中程で27.5p、表面下部に地上面に平行する二条線を14pの開きで刻し、中に蓮華座上に地蔵菩薩像が線刻してある。
駒形の線刻の左右に三ケずつの梵字が配されていて、地蔵菩薩を中央に配したのは『地蔵本願経』に基づき六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天)の衆生を救済にあたる地蔵菩薩の導きで成仏できることを願ったものであろうと思われる。
塔婆左端に次の刻字が見られる。
富高
弘治三年(1557)六月(室町時代後期)
巳白」
平成十三年三月二十三日
日之影町教育委員会 |