靉靆橋 国登録有形文化財 登録日 平成16年3月14日
「この橋は、『日向地誌』によると、佐山坂靉靆橋『人吉街道ニ属ス石ヲ畳テ小溝上ニ架ス 享保十四年己酉 新田溝ヲ開キシ時 鹿児島藩費ニテ築成セシ所ナリ 長七間幅四間 新田溝其上ニ通ス』とあり、享保水道開通(享保17年)以前にこの橋が完成していたことがわかる。
重要な街道上に位置し、しかも、多量の藩の蔵米を得られる広い飯野地区の開田のための用水路を通すとあっては、藩費を使ってでも立派な石橋を建設したことも頷ける。
二重積みアーチ型で、橋下の川底にも切り石が敷き詰められて、川底の下がるのを防いでいる。
この橋は、下幅が12.0mで大体直立型の橋であるが、上部は一部崩壊しているので正確な数値は不明である。
現況では、橋の東側寄りに幅2.0mの水路が通り、西側に幅6.2mの市道が、東側に幅2.2mの土手がついている。」
えびの市教育委員会 |