白鳥神社

2004.08.01

えびの市大字末永




白鳥神社
市指定
「創建年代は詳らかでないが、10世紀、性空上人が六観音堂で修業した際、神託を得て勧請したとの由緒がある。日本武尊外四神を祀り、また別当寺と号した。古くは白鳥権現と呼ばれ、軍神として歴代藩主の振興が篤かった。特に島津義弘の尊崇は厚く、木崎原合戦の勝利は一重に白鳥権現の加護によるものと社寺領143石を寄進したほどであった。
慶長6年(1601)から同10年(1605)にかけて社殿の造営があり、その後文化6年(1809)12月23日火災によって焼失したあと間もなく再建されたのが現存する本殿である。明治に至り別当寺は廃寺になったが、明治38年県社に昇格した。本殿には数多くの彫刻が施されており、特に雲竜巻柱や腰壁の壁板造り出しの唐獅子牡丹などは、本県や鹿児島県にしか見られない南九州に特徴的な細部装飾である。永年の風雨にさらされ雨漏りなどもひどく倒壊寸前であったため昭和61年5月〜11月改修委員会により部分的な改修が施された。」

えびの市教育委員会