木造聖観音立像 湯前町指定文化財・彫刻
「ここは現在、相良三十三ヶ所観音札所めぐり、第二十六番として知られています。
しかし、観音堂の来歴等については、良くわかっていません。近くにあった宝泉寺と関係するのかも知れません。現在の建物は内部に残る棟札から明治三十三年に改築されたことがわかります。
観音像は様式からみて、室町時代後期の造立と思われます。その後嘉永五年(1852)の修理銘があります。
また、鰐口には『至近江 安鎮八幡宮 施主米良則信』とあり、西米良の米良家二十三代則信が寄進したものと推測されます。
周囲は墓地になっていて、安永九年(1780)の庚申塔や文政三年(1820)石工平吉作の地蔵菩薩像があります。 」
平成十三年六月
湯前町教育委員会 |