城泉寺
「上球磨の豪族、久米氏の菩提寺として建てられたものですが、現在は阿弥陀堂だけが残されています。沙弥浄心(久米三郎真家)の創建なので、昔は浄心寺と呼ばれました。阿弥陀堂は桁行・梁間ともに24尺3寸5分(約7.4m)、茅葺の小堂ですが、鎌倉期の手法が示された秀れた建造物です。
本尊の阿弥陀如来、脇侍の観音菩薩と勢至菩薩も鎌倉初期の作で、本堂とともに国の重要文化財に指定されています。
また、境内の九重石塔、七重石塔は、鎌倉初期の造立であるにもかかわらず、欠損摩滅が少なく、国の重要文化財に指定されています。」 |