高寺(たかてら)院
「人吉球磨地方に現存する最古の歴史を誇る寺院で山号は金剛山高野山真言宗、毘沙門天を本尊としている。
記録によれば永享5年(1433)に快親によって開山されたとあるが、伝えによると相良氏入国以前(建久9年=1198年以前)に矢瀬氏によって創立されたものと言われている。
数百段の石段を登りつめると閑寂な台地に奥の毘沙門堂があり、三躰の毘沙門天が安置されている(二躰は国指定重要文化財)
その他当院には大円作の西行法師像や弘法大師像(いずれも江戸時代)県指定重要文化財の勢至菩薩(承久2年=1220年)など多数の仏像や尊像が奉安されている。
釈迦涅槃図や十王図(地獄相伝)も県内に数少ないものであるが旧2月15日には開帳されている。」
昭和54年3月
山江村教育委員会
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