歳の神のクス

2009.09.06

宇土市網津町




歳の神のクス
「綱津町馬門の大歳神社にあるクスノキで、約二〇〇年前に描かれた『御鷹場切絵図』に巨木としての当時の姿が記されており、現在では幹まわリ14mにおよぶ字土市の巨樹の中では最も大きいものです。
 宇土半島の巨樹・老樹を調査し、その結果を発表した『宇土半島の老樹名木』(永田瑞穂・一九七五年)には、“中央にあった大枝が枯れたためか、大穴となっている。どの枝(一五本)も斜上し、オオイタビが下がって異形をなしている”と昭和四五(一九七〇)年当時の状況が記載されています。その後、樹勢が衰え始め、平成九(一九九七)年にはオオイタビの除去が行われ、翌年には各大枝に支柱が設置されています。
 現在は、以前よりも樹勢は回復しかけているものの、主幹部分を中心に傷みが激しく、また主幹から伸びた五木の大枝の枝先も枯死した部分が目立ち、若い枝が少ないため、依然油断できない状況にあります。
 大歳神社では、毎年八月一六日を子ども奉納相撲とし、お祭りは九月十三日に住吉神社宮司を招き、五穀豊饒の祈願が行われています。」

宇土市教育委員会
大歳神社のクスです

大枝が枯れたために大穴となっています

東側