伊倉南八幡宮の大樟 玉名市指定天然記念物
「この大樟は樹齢四〇〇年以上、幹の太さ目通り七・八メートル、高さ三十六メートルの大木で、高さ八メートルの位置で教本の太枝に分かれ、東西三十三メートル、南北二十五メートルに広がっている。
古来『雷神木』と称され、江戸時代には一つの社殿として取扱われ、社殿の棟数に加えられていた。また、御用船の用材の条件にかなう大木であったが、神木であったため除外された。
また、『郷社伊倉南八幡宮由緒記』によると、明治十年の西南の役に際して、ご神体をひそかにこの大樟の上枝に奉遷して戦禍を免れた。
なお、この神木には精霊が宿っていると伝えられ大切に取扱われている。」
平成九年三月
玉名市教育委会 |