阿弥陀スギ 国指定天然記念物 昭和9年12月28日指定
「熊本県を代表するこの大杉は、幹の中から十教本の大枝が立ち、その枝から無数の小枝にわかれており、その偉大な姿は、大きな卵形となり他の杉の常形と異なり壮観である。
その形が阿弥陀仏に似ているところから阿弥陀杉と呼ばれるようになったといわれております。
また、この木の近くに阿弥陀仏が祀られていたからとも伝えられています。
幹囲は12.6M 幹高は38M 梗張りは37.5M 推定樹齢1,300年にも及ぶ県内で最大のスギである。
明治35年(1902年)この木が人手にわたり伐採されようとしたとき、当時の北小国村、南小国村の人々が募金を募って買い戻し、共有の宝として後世に伝えることにしたことは、天然記念物の保存に関する美談として全国に知られました。
写真のように雄大で見事であったこのスギも平成11年(1999年)9月24日の台風18号によって大きな被害を受けて約三分の二が倒木してしまい現荏の姿になってしまいました。
現在は小国町の所有となっており、町民のシンボルとして地元の方々と共に懸命に養生をして大切に保護されています。」
小国町教育委員会 |