仁王立像建立記念碑
「この仁王像は肥後藩主細川宗孝の治世下、元文三年三月十二日時の戸馳村庄屋五代松浦小左衛門と頭百姓の新九郎達によって建立したものである。松浦小左衛門は開明的な人物で、八代の七百町干拓、宇土花園の立岡の堤堀の建設にも出精し功績多大なものがある。又戸馳本村新地、山の神新地、内潟舟津浦新地も干拓により、耕地も大きく増え戸馳島の住民の暮らしも豊かになったと言い伝えられている。
初代松浦小左衛門は天草島原の乱で活躍され、墓碑は十一代松浦邦明氏の家の墓地に現存している。腹痛の時は自分の腹をなで仁王様の腹をなでて、頭痛の時は自分の頭をなで仁王様の頭をなでると病気が治るとの言い伝えがあり、村人の信仰を得ているこの仁王像は戸馳島の人々の繁栄を願って当時の庄屋によって建立されたものであり、以来二百六十有余年先哲の志に感謝すると共に戸馳地区の繁栄を祈願してこの記念碑を建立するものである。」
平成十年三月十二日 建立者 松浦昭紀
氏子中 |