地蔵堂
「地蔵堂は南北朝の争乱期にあって平和祈願の道場として貞治6年(1367)に建立されたと満願寺年代記にしるされている。現在の建物は後代の改修が著しい。
堂内には、木造地蔵菩薩立像等が安置されている。本尊の地蔵菩薩像はこの世に平和を招来する力を具有される菩薩で流麗な彫りと柔和な線をもつ身高約2.65mの巨像で、ひのきの寄木造りである。南北朝時代の作と思われる。
金剛力士像は元亀2年(1571)に建立された山門の両脇に立っていたが、山門がこわれたため明治の初め堂内に移し今日に至った。六地蔵とともに室町時代の作と思われる。」
南小国町教育委員会 |