久木野住吉神社
「由緒
嘉吉三(1443)年久木野郷七ヶ村の氏神として勧請
住吉神社にまつわる伝説
西暦1443年(室町時代足利将軍の頃)薩摩の国から追われてきた或る重犯罪人が、この日当野まで逃げのびて来たが、次第に追いつめられ逃げ場を失ってしまった。
犯人は、この境内の池の渕に立っていた三本の杉木の一本によじ登り身をかくしていました。やがて追手も、この神社までたどりつき一時休息、乾いた喉を潤そうと池をのぞき込んだところ、池面に写った杉の梢に真白なサギが見えた。
ふと追手が杉を見上げたとき、犯人は発見されてしまったのです。
思わず追手は、聖地であることを忘れ、弓矢を射込み、犯人は池に落ちて捕えられてしまった。
この事件で、この聖地が血で汚されたため以来池の湧水は止まってしまいました。
犯人は白サギを逆恨みし、処刑されるとき、日当野に白サギが飛んで来たれば、不吉なことが起こらんことを、とさけびました。
以来、この地には一度も白サギは飛んでこなくなりました。」 |