九十九(つづら)のトンネル

上益城郡御船町大字田代




「この用水路は元禄井手の水不足を補強するため開削された嘉永井手という 水源は吉無田水源より取水した清水井手(改修して元禄井手という)の下流と矢部町境を流れる尾多良川さらに大矢野原より流れる亀谷川の三渓流を合わせて875mのこのトンネルを貫流して矢形川の源流と合流させ 上田代の杉園堰より取水して南田代の屋敷部落で元禄井手と合流させて豊かな水勢となし 南田代から西上野を経て滝尾木倉の一部に至る 総延長28Km受益面積は300haに及んだ この難工事を直接担当した当時の上益城郡代上妻半右衛門 木倉郡総庄屋光永平蔵 測量設計と工事管理者楠田順喜以下の役職者と難工事を完遂した石工久五郎をはじめ労役に苦しんだ村人たちの功績が痛切にしのばれる」