円通寺の石門
熊本県指定重要文化財
「円通寺は寺伝によると菊池氏初代の藤原則隆が延久年間(1069〜1074)に山城国の円通寺から本尊を移し開いたという由緒ある名刹である。
この石門は円通寺の表門にあたるが、これは天保(1830〜1844)頃この寺を復興した自忍和尚により造られたものと考えられている。
石門の総幅は5.4m、総高3.9mで、アーチの部分は幅2.68m、高さ1.86mである。輪石のまわりに切り石を積み上げ、その上に寄せ棟造の屋根を載せた、形のすばらしい唐風の石門である。
石門は県内でも少なく、江戸時代の文化、技術を知るうえで貴重なものである。」 |