西国十四番札所 曹洞宗雲巌禅寺

熊本市西区松尾町岩戸589




熊本県指定史跡及び名勝
雲巌禅寺境内
昭和50年5月7日指定
「曹洞宗雲巌禅寺は、岩戸観音を本尊として、南北朝時代に元から渡来した禅僧東陵永輿によって建立された。本尊は境内西側にある岩洞(霊巌洞)に安置された石体四面の観音(秘仏)で「岩戸の観音」として広く知られている。
 開山の東陵永輿禅師像は、国指定の重要文化財である。境内一帯は、平安時代から修験の道場であったところである。また、謡曲「桧垣」によって岩戸観音の名は中央まで知れわたった。戦国時代の鹿子木寂心の信仰も有名である。江戸時代には、剣聖宮本武蔵が霊巌堂に籠り、兵法「五輪書」や「三十五箇条の覚書」を著している。
 境内の岩山には、宝永5年(1708)僧慈門、西念によって造営された「十六羅漢石像」「釈迦三尊像」さらに安永8年(1779)から25年間にわたって、淵田屋儀平によって奉納された「五百羅漢」がある。
 境内南側の正面には、「仁王像」が2躯ある。そのほか、不動明王の磨崖仏、歴代住職墓があり、周辺には奇岩、怪石が聳えて景勝の地をつくっている。」

熊本県教育委員会



本堂

観音堂