細川家霊廟及び門
熊本県指定重要文化財
「この霊廟は肥後細川氏3代で初代藩主となった忠利とその夫人、および4代光尚の霊をまつったものである。いずれの廟も唐破風のついた向拝を持ち、中には五輪塔が安置されている。
中央が忠利廟で、桁行3間、一重方形造の本瓦葺、覆鉢、宝珠付きで、組物は出組二重繁垂木で、蟇股には九曜紋が施されている。
右が忠利夫人、左が光尚の廟で、二つとも桁行2間、梁間2間で忠利廟を簡略化したものである。
これらの廟は、禅宗様と和様の折衷様式で、桃山時代のデザインを色濃く残す江戸初期の建物として貴重なものである。
門は同じく唐破風の付いた四脚門であり、廟の周囲に配置された忠利・光尚の殉死者の墓、廟、塀とあわせて、江戸時代初期の藩主の墓制を知るうえで、全国的にも数少ない遺構の一つである。」
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