東林寺の岩壁画(磨崖像) 人吉市指定史跡
「東林寺は延宝8年(1680)に天瑞和尚によって開山された黄檗宗寺院である。この寺院の旧参道に沿った崖面には、観音像・羅漢・青面金剛などの仏像や八幡神・春日神などの神像といった29体の磨崖像や、開山時の天瑞による『開路の句』といった彫刻がある。このほかにも天和3年(1683)に建立された仏名を記した石塔がある。これらは、天瑞を願主に人吉城麓に居住の『待庚申衆』などの人吉藩士や田町の町人などを施主としてつくられたものである。また、本堂には寛永20年(1643)に藩主頼寛夫人となった鷲尾大納言隆量の娘千姫が輿入の時に京都から持参した『舎利容器』があり、熊本県指定の重要文化財となっている。」
平成16年3月 人吉市教育委員会文化課 |