明神池

2004.05.15


南阿蘇村大字吉田




明神池河童伝説 白水村
「この明神池に仲のよい男と女の河童が住んでいました。いたずらが激しい男の河童は守の怒りに触れ遠くの池に追放されたのです。女の河童は池の中の石の上で彼の帰りを待ちました。桜の咲く春、木の葉が舞い散る秋、木枯らしが吹き荒ぶ寒い冬になっても彼はついに帰ってこなかったのです。彼を待つその姿は悲しく哀れで人々の涙を誘っておりましたが、その姿も今はなく、石だけが昔のまま、ポツンと残り、人々はその石を河童石と呼んでいました。
平成9年この伝説に基づき彼の帰りを待ち続け悲しみの中でも希望を持つ女河童の姿が河童石の上によみがえり、建立されました。」

白水村明神池保存会 会長 興梠二雄
河童像制作寄贈者 仏像彫刻家 末光秀雲