井寺古墳 2006.02.04 |
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上益城郡嘉島町大字井寺 |
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国指定史跡 「井寺古墳は5世紀末のものといわれ、発見されたのは墳丘の西部が村の土取り場として削り取られ、安政4年の地震の振動によって石室の扉が開いたことが端緒となっている。 この古墳の石室内の装飾文様は、幾何学的で最も早くから学界に知られており、日本美術史上特に著名なもので、構造は自然の丘陵の突端近くに造り出した円墳で石室は凝灰岩の切石を用い巧妙を極めている。 室内四周には隔壁を設け、これが全面を幾つかに区分し、直弧紋(直線及び弧線より成る一種の幾何学模様)及び車輪形、梯子形等の紋様が線刻されている。しかもこれ等の紋様は一定の順序をもってえがかれ、更に紋様は隔壁の上線及び羨道の右側壁、羨門の両側柱にも施され、これらはすべてに赤、緑、白、藍の四色をもって彩色されていて、わが国の装飾古墳の最も優秀なものとして有名である。」 嘉島町教育委員会 |