中津川青面金剛碑
「青面金剛の庚申搭である。
中国の道教では、三尸の説があり、人間の身体の中には三匹の虫が住んでいて、この虫は庚申(かのえさる)の日がくると、人間が寝ている間に天にのぼって、神にその人間の罪過を告げ□するものだと信じていた。
この思想が日本にも伝わり、庚申の晩は人々は仲間を作り、ご馳走を食べたり、話をしたりして一晩中眠らないように心がけ、三尸が天にのぼるのを防いだ。この仲間の集まりを庚申講といって江戸時代にもっとも盛行した。
青面金剛と左側の両面利用の庚申塔には、一月十四日『メの餅』と『ネコヤナギの小枝』を供えて豊作を祈っている。また、左側の塔を『オイキの神サァ』と呼んで、百日咳にかかっている子どもの年齢の数だけ『火吹き竹』を供えて病気の快癒を祈った。」
湧水町教育委員会 |