安良(やすら)神社 霧島市指定文化財
「和銅元年(西暦708年)安良岳の絶項に創建され、その後に現在の地に祭祀された。
安良姫は京の宮の官女として仕えていたある日、川で高貴な方の大事な衣をすすいでいると数羽の白サギの飛来に見とれ、衣の片袖を流し厳しい宮仕えの掟として火あぶりの刑がされようとしていた時、観世音が『身がわりに立とう。すぐにも都を去って遠く西の涯まで落ちのびよ』とのお告げがあり小脇の地に身をかくしていたが、その後に安良岳の頂上で自害した。
村人達の姫に対する同情と追慕の念がつよく宮を建てて霊を祀った。
和銅元年正一安良大明神と称し祀られる。
例祭九月二十九日」
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