穴山地蔵

2008.02.10

肝属郡肝付町北方




穴山地蔵
「この二体の仏像は、摩滅が激しく正確な名称はわかりませんが、形から右側は結跏趺坐して宝珠を持つ地蔵菩薩、左側の舟形浮彫り立像は延命地蔵ではないかと思われます。
 この地蔵は、ここから国道を500m下った旧道の石室に祭られて水尻地蔵と呼ばれて崇められていました。しかし、昭和56年国道昇格による道路拡張工事で、漁師にも地蔵鼻の愛称で親しまれていた山觜が削られ、仏像は藪の中に放置されたまま受難の年月を過していました。この度内之浦まちづくり研究会がこの穴山に祭壇を設けて地蔵を遷座し多くの人に拝観していただくことになりました。遠い昔から内之浦の先達が祈りを捧げた地蔵様です。大切に保存したいものです。」

平成9年3月吉日 内之浦まつづくり研究会