紫尾の田の神1

2012.02.25

薩摩郡さつま町紫尾(しび) 井出原




紫尾の田の神 町指定文化財
「田の神は、島津藩(鹿児島県・宮崎県)だけにあり、農産物の豊作を祈る神として農民に親しまれている。
 この田の神の背後に『御田神 宝永二年乙酉(1705)十月□日』の刻銘があるが、刻銘のあるものでは県内で最も古いものである。
 田の神には、いろいろな形状のものがあるが、この田の神は、本体の高さ七十四センチ、腰の周りは百十八センチで、袴を付けている。
 脚部は完全であるが、頭部が三分の二ぐらいと右腕の一部が欠けている。
 袴の腰板が残っているのが特徴である。
 敷地は町有。敷地内には阿弥陀像・田の神・馬頭観音などがある。」

さつま町教育委員会
県道398号線沿いに案内板と石造物群

頭部と腕が欠けた田の神

御田神 宝永二年乙酉(1705)十月

馬頭観音