町石
2004.04.10
町指定文化財

 「紫尾権現にお詣りする信仰者の便を図るために、信者や修験僧らが寄進した一町目(約300m)毎の道しるべとして建てた石の五輪長足塔婆(供養塔)である。
 五輪塔の地輪(方柱)に神社までの町数(距離)のほか、梵字や寄進者名が彫刻されていたようである。
 これは七号町石、紫尾神社まで700mということで、近くの六号町石には、方柱の上部に梵字の痕らしいものと、石に「芳情安芸守伴兼雄」中央に「六町□□」左に「永禄六年(1563)(室町時代末期)六月二十八日」の刻字がある。
 町石は、古紫尾神社から紫尾神社までの4キロに建てられていたとのことであるが、現在は十四、五基が発見されており、どの町石も空風火輪(冠石)はなくなり、方柱上部の梵字が削り取られている。」

鶴田町教育委員会