鶴田の庚申塔
2004.04.10

県指定文化財

 「干支の庚申の年や日に行なわれる信仰行事の一つで、頭・胸・足についている三尸の虫が、天帝に罪などを告げるのを防ぐため、その夜は身を慎む中国の道教が、日本で仏教化したものが庚申信仰である。
 仏教では、青面金剛明王を本尊とし県内では、大永3年(1523)(室町時代)頃から、僧侶を中心とした信仰が武士や農民に広まっている。
 この庚申塔は、県内では三番目に古く、しかも、角五輪塔は極めて珍しいとされ、中世庚申塔の代表的なもので、天文3年(1534)(室町時代)小春に、26人の修験僧などによって建てられている。
 特に「上章??星」の文字は、庚申塔文化を考える上から貴重なものである。
 なお、南の小高い丘は鶴田城跡であり、北側の丘には寺跡が確認されている。」

鶴田町教育委員会