宍野地区のたのかんさー(田の神様)の由来について
「ここ薩摩川内市東郷町宍野地区は、ご覧のように日本の農村の原風景とも言えるようなのどかな田園が広がっています。
また、この地を潤している田海川(前面に見えます)は、学問の神様として親しまれている菅原道真公が、お手植えされた臥龍梅で有名な、藤川天神のすそ野を流れてきております。
このように自然や歴史的に豊かなこの地区に暮らす人々も、また、素朴で人情味あふれ恰も、この石像の「たのかんさー」そのものです。
ご存知のように、田の神は農耕民族である日本人が、昔より、五穀豊穣等を祈願して信仰してきました。
特に、旧薩摩藩の領地であった南九州には多くの石像があり、たのかんさーと親しみを込めて呼ばれています。
私達、『宍野下さなぼり会』は、ここを通る全ての人々に『道真公の御利益と豊かな自然の恵みが行き届きますように』との願いを込めて、平成十年十月に、新たに十体のたのかんさー像を建立しました。
どうぞ、このふくよかなたのかんさーの笑顔を楽しんで、そして、たのかんさーのような笑顔で、御無事にお帰り下さい。」
宍野下さなぼり会 |