勝軍地蔵(県指定文化財)
「勝軍地蔵は、永正3年(1506)当時の高城城主肥後文次郎盛明が太守島津忠昌を施主として子孫繁栄・武運長久・領内安穏を祈願して建立したもので、中央に地蔵菩薩、左に毘沙門天、右に多門天の3体からなり、いずれも木彫りで色彩が施されていた。
胎内に宝珠金蔵寺、其時往時持前二任総持柱隠作者加治木、岩屋寺住持快扶とある。県下最古の木仏像で、その作巧妙といわれ、昭和28年県文化財に指定された。
明治の初め廃仏毀釈に際し、土地の信仰厚き人々によって、後方山腹の洞穴に隠されていたが、明治12年現在地に堂を建て安置された。
昭和53年大修理が施された。」
垂水市教育委員会 |