牧の薬師堂

2015.08.22

垂水市本城




牧の薬師堂
「元は少し先手の宇土の中に御堂があり、その中に安置されていたが、戦後の土砂崩れのため御堂が破壊され、現在の地に移された。土地の人は『イボの神』と呼んで、イボを治すのにその年齢の数の大豆を供えている。
生米、塩、花、香などいつ替えられるともなく新しいものが供えられて、今もなお信仰厚い薬師如来である。昔は遠くからも尋ねてくる人が多くイボだけでなく万病に卓効があると伝えられてきた。この如来は、石仏立像で下の台座から112p、膚は朱塗、法衣は青で着色され、左手に薬つぼをかかえ右手に施無畏、与頭の相を表わしている。ぶ厚い黒塗の光背の石は高さ1m、美麗で精巧な石仏で名ある仏師の作と思われる。惜しいことにどこにも記録がない。加治木石を用い造仏の技法などから元禄(300年近い昔)の作と言われている。また、十数メートル離れたところに馬頭観音が祀られているが、石質も同じでこれには元禄九年としるされている。この付近には十一面観音、馬頭観音、井川観音等、木仏石仏等がよく残されている。いずれも精巧なもので、元禄期の作が多い。元禄の初め、近くに有名な龍門寺が建立されているせいであろうか。」

垂水市教育委員会
牧の薬師堂の案内板

これ?

内部