牛根麓稲荷神社の埋没鳥居

2015.07.11

垂水市牛根麓




牛根麓稲荷神社の埋没鳥居
「天正2(1574)年牛根城(入船城)が落城し、安楽備前守兼寛より城明渡しを受けた島津義久は、部下の伊集院魯笑斎久道(いじゆういんろしようさいひさみち)を牛根郷の地頭として治めさせた。
 久道は民心を慰撫し島津の権勢を誇示するため、島津氏の氏神である稲荷神社を創建し、神田を与えてこれを崇拝せしめたと言われている。『三国名勝図会』によると、『天正二年甲戌九月十三日、地頭伊集院魯笑斎久道、創建せしこと、棟礼に見えたり』とある。
 神体は久道が奉納した掛け軸であったと言われているが現存していない。また伊集院久道が牛根城にあった荒神を遺して合祀したとも言われている。
 牛根神社帳によると『祭日九月十三日と十一月二十八日神供三膳、神楽内侍舞神社四敷二間、上家茅亨(かやぶき)、鳥居石高一丈一尺五寸(約3、7m)、向拝より八間』とある。
 しかし、大正3(1914)年の桜島大噴火の降灰により埋没し、現在は約1.45mまで掘りだしたこの鳥居が現存するのみである。社殿の一部には月輪の石灯寵(寛政6(1794)年竹下金蔵奉寄進)がある。」

平成24年2月9日垂水市指定文化財(天然記念物)に指定
垂水市教育委員会
案内板に従って上って行きます

「垂水世間自然遺産」

埋没鳥居

桜島を望む