鶴丸田ノ神石像
「像の高さ 76cm
冠り物 笠
型 笠冠り型立像(農民型)
持ち物 右手にメシゲ 左手に米ビツ
建立年月日 安政七年三月(1860年)
この田ノ神像は、むかし、個人宅地内にあったものを、大正三年に前方に広がる田園の排水工事が行われ、その完成記念に、この場所に移されたものだといわれている。
また、むかし、えびの市のあるところから盗んできたものらしく、当時は“田ノ神オットイ”がよく行われていたので、取り還されないように、田園には置かずに個人の敷地内に置いたものらしい。
このように、“田ノ神オットイ”が盛んに行われていたので、“オットラレ”ないように田ノ神を大きく作ったり、重くするために、像と台石を一体にして重みをつけたりしたということである。
昭和五十八年十二月二十二日に町の有形民俗文化財に指定されている。」
湧水町教育委員会 |