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遠く桜島が見えます
「田の神像は、鹿児島県本土と宮崎の一部にしかみられない貴重な民俗文化財です。
江戸時代中頃から稲の豊作を願って、用水路や田んぼのあぜにたてられたもので、「タノカンサァー」とよばれています。また、昔は、この「タノカンサァー」を囲んで宴を催す「田の神講」も盛んに行われていました。
この田の神像は、頭にシキ(蒸器と釜の間に敷く藁製品)をかぶり、帯を胸のところで結び、長袖にひだのついた長い袴を着て、右手に飯杓、左手に杖のようなものを持っています。僧侶の姿をした立派な彫りの田の神です。
台石は、四段になっており、上段には雲竜紋が刻まれていて、台石を合わせた像の高さは2m近くもあります。製作年代ははっきりしませんが、近くの山田町一丁田の田の神(県指定文化財)と同型で、石の性質もにていますので同じ享保年間(1716年〜1725年)に建てられたと思われます。」 |