上木田の田の神
2004.04.29
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加治木町木田 上木田
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田の神
「衣冠束帯型座像で、この種で県下でも最も古いものです。両袂は左右にはねあがり、両手で笏を持っている姿です。笏はありませんが、孔があるのは祭りのとき笏をさすのでしょう。顔は柔和な端正な顔立です。
石材は山手に出る桃木野石で、質はきめこまかくきれいに仕上がります。
背面には
明和四下亥正月吉日
上木田村二才中立之
と刻んであります。1767年に上木田の青年組で造立したものです。」
加治木町教育委員会
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木田の田の神 県指定文化財
「この石像は、稲の豊作をもたらす神様で、一般的に「タノカンサァ」と呼ばれています。
田の神石像は、18世紀始め頃から造られたと思われ、宮崎県諸県地方を含む旧薩摩藩領にだけ見られる独自の農民信仰を表す文化財です。『田の神講』で使われる小型の石像まで入れると、現在約2000体が知られています。
木田の田の神は、近くから採れる熔結凝灰岩の桃木石を用いた高さ65cm、幅56cmの神職型で、県内で確認されている約40体の衣冠束帯型座像の中では最も古いものです。端正な表情が凛々しく、両袂(りょうたもと)は左右にはねあがり、エイを背中に長く垂らした冠をかぶり、両手で笏(しゃく)を持っている姿です。
背面に、『明和四丁亥正月吉日上木田村二才中立之』と刻まれており、1767年に上木田の青年組が建立したものです。
近くを流れる木田用水は、西別府台地の水を引き入れるため、寛文3年(1663)頃に竣工しました。上木田の農民たちは、新しく整備された新田で豊かで安定した収穫を祈念し、田の神様を建立したのです。」
姶良市教育委員会 |
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道路脇、金網に囲まれています
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神官型
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側面
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側面
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背面
明和四(1767)年
以上 2004.04.29撮影
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11年5ヶ月ぶりの訪問
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ご健在 案内板が変わりました
以上 2015.09.26撮影 |