チッサマ・鎮守様(いつの頃か年度については、さだかではない)
「下山海岸に浮流していた御神体を村の人が拾いあげ御堂を建て、毎年奉納行事を行っていた。ある時、子供たちの熱病が発生し多数の死者が出た。しかし、当地区の子供達は発病しなかった。このことは御堂の『神様』のお加護として、お米を持ち寄り小さな『おにぎり』にしてお供えし『悪病息災』を祈願した一説と、熱病にかかり苦しんでいた子供に、お供えした『おにぎり』を食べさせたところ、たちどころに熱が下がり元気をとりもどしたことから『おにぎり』をお供えする風習が伝承されたとの説もあるが、以上の二つのことからも解るように『病気』に対する守護神である。又、呼びかたについても『鎮守様』がナマリ言葉でチンジュドン、チッドンなどと変化したものではないかとも言われています。今では『チッサマ』として、毎年六月十三日(願かけ)と九月十三日(願とき)に下山婦人会の人達により祭事が受け継がれ参拝された人達は『おにぎり』をいただいて健康を祈願しています。」 |