檍神社

2012.02.19

曽於市末吉町南之郷 檍(あおき)




檍神社と小戸の池
「檍神社はもと村社であった。祭神は伊弉諾命、泥土煮命、大戸道命、面足命、伊弉冊命、沙土煮命、大戸辺命、惶根命である。
 創建は、上代よりということである。三国名勝図会によると、当地は伊弉諾尊が檍原の中津瀬で祓除をした名跡に依て勧請したとある。
 境内に『小戸池』がある。この辺りも昔は小戸といったと図会にある。小戸池は今も神社の近くにあり、妊婦が、この水を飲むと安産だといい伝える。
 妊婦の家では必ず二人連れで瓶をもって小戸池の水を汲みに来る。その際瓶の口を流れおちる水にあてばいで、瓶の口を逆に下流に向けながら汲むのである。お産が流れるように軽いようにとの願いである。帰りは知人にあっても、一人は休まず瓶を持って帰る。もし立どまると産が重いのである。
 家へ帰ったら、この水を井戸に入れて、朝夕小戸池の神水を飲むことにするのである。」
6年9ヶ月ぶりの檍神社

池の横はコンクリート製

拝殿

本殿へと階段状に続いています

本殿前にはカーブミラー

本殿裏の安産子育地蔵

此處の水のいわれ
「ここの神社は古事記、日本書記に伊邪那岐命、築紫の日向の橘の小戸の檍原の中津瀬の浄潔な川で(神社の前あたり)で身禊祓いをされて天照大神、須佐之男命月読命達十四柱の貴神を生出し給いました事跡を神代の霊地として此の地に社を創立されたものです。又此の南側の池を小戸池と称します。
『この水源は常に清泉湧出して四時増減なく水勢盛んなり土地の人神水と称す婦人此の水を服すれぼ安産なりとて遠近貴賤となく産月には必ず檍神社に祷り神水を受くる者多し』と三図名勝図会に在ります」