水引湯原の田の神
「この田の神は、道路拡張等により、この場所に移設されたものであり、石の高さ約83cm、幅約90cmの大石で、本県でも古い一石双体の田の神と思われる。下の台座に『奉建立田神、寛保三癸天、四月吉祥日』(1743)との銘が彫られている。大きい一つの石を前だけ削り、男女二人の田の神が浮き彫りされている。男女は紋付の羽織と袴姿の薩摩郷士で、頭には烏帽子、右手に扇子、左手はオニギリと思われ、女神は長袖の着物姿で、頭にはシキ、右手がメシゲで左手はオワンと思われるが、現在ははっきりしない。」
薩摩川内市教育委員会 |