福昌寺仁王石像

2011.09.24

薩摩川内市向田町




福昌寺仁王石像 薩摩川内市指定文化財 昭和六十年三月二十七日指定
「本来、仁王石像は二体一対で上半身裸、頭髪は鬘を結び、手には偉大な力をもつ金剛杵をもって寺門の入口を守るので、二王(仁王)とも呼ばれています。口を開け阿形(は<息)、ロを閉じている吽(吸う息)がぴたりととあえば『阿吽の呼吸があう』とされています。福昌寺の仁王石像は、市内では最大級の石像です。
 玉龍山福昌寺は、現在の鹿児島市池之上町にあった寺で、歴代島津家の菩提寺として藩政時代には広大な寺でした。しかし明治二年(一八六九)の廃仏毀釈により廃絶し、その後同地に再建が二度図られましたが実現するに至りませんでした。これを受けて京都から鹿児島に派遺された七十二世住職の宝亀観道大和尚が明治三十一年(一八九八)、称名寺跡であった現在地に再建したものです。」

平成十三年三月
薩摩川内市教育委員会
管理者 福昌禅寺
福昌寺の仁王像

吽形・阿形

境内から