田ノ神 県指定文化財
「田ノ神は島津藩独特石像です。
藩政時代、門割制度の下に農民と地方郷士は八公二民の重税に苦しめられました。そして、どんな環境であろうとも、許された範囲内の生活しかできませんでした。そのため農民は生活にうるおいと少しでも多くの収穫を願って18世紀ごろより建立されたのがこれら田ノ神です。そして田ノ神舞い、田ノ神講などの行事が行なわれました。この田ノ神は享保16年9月8日(1731年)に建立されたもので、通常、笠冠布型と称し、台に団子と餅を彫刻、右手杓子、左手に摺小木を持った高さ147センチの堂々とした田ノ神です。県下では19番目に古い民俗資料として昭和43年12月県文化財の萱指定を受けました。」
南大隅町教育委員会 |